恋なんてするわけがないっ‼
「……………仕方ないから、どうしたら女の子が喜ぶのか教えてあげるよ。」
え、どういうこと?
どう受け取っていいのかわからないそんな言葉を発した当の本人は、ほんのり頬が紅潮して照れたようにそっぽを向いている。
え、そういうこと?
付き合ってくれるってこと?
「小雪、それ、…どういうこと?」
壊れたロボットみたいに途切れ途切れに問う俺に、彼女は文句があるときの少し頬を膨らませた顔をする。
「もー、本当に女心がわかってないなぁ。」
女心、と女性をひとくくりにしてしまうのは違う気がする。
お前の心がわからないんだよ、と心の中で反論する。
「Yesってこと。女心のわからない大地のために、さ。」