恋なんてするわけがないっ‼
「それなら、やります……。役に立てるかわかりませんが、全力でやります。」
幹部に入っても、このまま好きなように動けるなら、もう断る理由はない。
藤沢のことは仕方ないとしか言いようがない。
「まぁ、紀田さんが入るっていわなくても入ることになるんだけどね、やる気になって良かったよ。これからよろしくね。」
今まで口を開かなかった、新メンバーの男性が言う。
その隣にいた女子が男性の背中を思い切り叩いてこちらに笑顔を向けた。
「あたし、橘小雪(たちばなこゆき)。失礼なこいつは瀬野大地(せのだいち)。よろしくね!」