恋なんてするわけがないっ‼






「紀田?……あぁ、やっぱ駄目か。」



「一樹ちゃんと送っていってあげなよ?送り狼にはならないようにね。」




「うっせ……なんねえよ…」





あれ、遠くで何か声がする。
気持ちいい気分だ。




「おい、紀田?立てるか?」




肩が揺さぶられるが、目を開ける気力も体を動かす気力もわかないほどに気持ちのいい気分だ。




「…なんかいつもより酔ってない?こいつ。立ち上がんないけど。」




「あーやっぱり?ちょっとだけいつもよりアルコール度数高めなんだよね。」





「何してくれてんだよ、ただでさえ酒弱えのに。」





「元はといえば一樹が連れてきたんでしょ。強引にさ。」





龍二さんが藤沢をからかってるような気がする………




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