恋なんてするわけがないっ‼
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この会社に入社したとき、私には大学生から付き合っている彼氏がいた。
大学2年の時に告白され付き合い始め、
彼は誰がどうみても私に溺愛していた。
「紅、どこ行くの?」
お手洗いに立ち上がるのでさえ、不安げな表情を見せ、入り口で待つほどで今思えばその頃から束縛が入っていたのかなとも感じる。
それでもその頃はそんな束縛も彼の可愛いところだと思っていたし、特別困りもしなかった。
私も私で彼の可愛いところが好きで、犬のような振る舞いに癒やされていた。