恋なんてするわけがないっ‼



それからは私の会社の前で彷徨いたり、
酷いときはエントランスホールに入って、私を呼べと受付の人にしつこく喚き散らしたりして、会社の人にまで迷惑をかけるようになった。





彼は会社から出禁をくらい、しばらく姿を見せなかった。





彼の散々な行為に疲れ果てていた私は、ある日彼に別れを切り出した。
会うのも躊躇われて電話で伝えた。




彼は無言だったから承諾と受け取って、
彼とは全て終わったと思った。





< 54 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop