恋なんてするわけがないっ‼
砂糖入りコーヒーみたいな
土曜日は水族館に行って、日曜日は私の部屋で特に何をするでもなく、ただのんびりと過ごした。
「紅ちゃん、なんかいいことあったんじゃなーい?」
隣の小雪ちゃんから声が掛かる。
小雪ちゃんは見透かしたような目で私を見ていた。
顔に出てるかなぁ、と考えたところでもう彼女の策略に捕まってしまっていた。
「考えるってことは、やっぱりあったんだね。まぁ、藤沢さんと何かあったんでしょ?もしかして付き合い始めたとか?」
ニコニコと正解を当てる小雪ちゃんに、よくわかるね、と諦めて白状した。