Bar Atelier
「アキラ」
「んだよ幻滅し…」
「ちゅーしたい」
天然小悪魔のサクラ。
アキラの理性を吹き飛ばすには効果抜群だ。
「っ、もー無理」
その言葉と同時にサクラの両手首を掴み、顔を近づける。
でも言葉や強く掴んだ手首とは裏腹に、とても優しく唇を落としていく。
おでこ、頬、鼻…
「んっ…ぅ、ん…」
そしてそっと耳にかぶり付くアキラ。
「っひゃあ…」
敏感なサクラはゾクゾクしていた。
「っん、アキラ、くすぐったいよ…」
身をよじるも両手首を強く掴まれ上手く避けられない。
最後に優しく上唇、下唇に吸い付き、軽くキスをして離れた。
「これ以上したら俺止まんなくなるから」
離れると、名残惜しそうな顔のサクラ。
「っ馬鹿、んな顔すんな…」
アキラは既に余裕なんて無かった。
「もう寝るぞ。サクラベッド使って良いから」
「そんなの申し訳ないよ…」
「いーの。起きてから雨止んでたら送ってやるから早く寝ろ」
乱暴な言い方だけどどこまでも優しいアキラ。
サクラはそれ以上の抵抗を止め、素直にベッドを借りることにした。
アキラはソファで寝ていた。
サクラはアキラの匂いがするベッドにドキドキしてなかなか寝付けず、結局あまり眠れなかった。