先生の彼女です。2nd
「はぁ…はぁ……はぁ…」




しばらく荒い呼吸を続けてから、ダンッ とベッドを叩きだした咲



ダンッ


ダンッ


ダンッ





「咲?」



何も言わずに力任せにベッドを叩く




「さーき、咲」



やめようとしない咲の手を押さえてうつ伏せにしていた体を仰向けにした




「どうした?」




目を見てできるだけ優しい声で聞くと声をあげて泣き出した






そんな咲を抱きしめる



咲が考えてることなんかわかる






「大丈夫…咲は弱くないから。ちゃんとお母さんになれてるよ。大丈夫」




もうおかしくなるんじゃないか ってくらい泣いた咲は弱々しく


「がんばるから」

と言って目を閉じた





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