先生の彼女です。2nd




医局に戻ると机に突っ伏している涼太の姿が。



「おーい。涼太」



「……」



「涼太?」



肩を揺らすも起きない



「涼太、起きろー。りょーたー」


「…ん…あっ!寝てました!?」



「うん、ガッツリ」


「はぁー…」


「なに。顔色悪いみたいだけど?」


「いや…それが実は…」



どうやら昨日の夜
柑奈ちゃんともめたらしい


「なんでまた」



「聞いてくださいよ。柑奈のやつ、俺がずっと当直だったからって体調悪いの隠して。昨日帰ったらもうぐったりで」


「あー…あるあるだな」



「で、夜遅くまでお説教ってゆーか喧嘩ってゆーか… 結局柑奈が途中でギブで倒れちゃって」



深いため息をついた涼太


うん、すごいわかるよその気持ち



「大変だよなー…迷惑かけたくない!とかいって。」

「そうなんですよ!」


「で、柑奈ちゃん大丈夫なの?」



「わかんないっす…なんかピリピリしたまま家出ちゃって…だから心配で」


「連絡とかきてないの?」


「はい…」



「連絡してみれば?自分から」



「いや、でも…」


「もし柑奈ちゃんの熱上がってたらどうするのさ」



「めっちゃ心配っす…電話かけてみますね」




涼太の背中を見てどこの家も同じなと思った






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