先生の彼女です。2nd





隣に眠る柑奈を気にしながら目を瞑った





右腕の違和感で目が覚めた


時刻は3時



「…ん……柑奈…?」



違和感の正体は柑奈が俺の腕にしがみつきながら肩を震わせていたことだった



「どうした?」


「……ごめ、なさいッ…」


「ん?」


声の震えからして泣いてる


「強がって…困らせて…ごめッ」


「……」


「ごめん、なさいッケホケホ」


「わかったよ。大丈夫だから。もう怒ってない」


体を起こして電気をつける



柑奈の顔を見れば真っ赤で、涙でぐしゃぐしゃ


「…涼太ッ」



ぎゅうっと俺の腕を握り続ける柑奈の頭を撫でる


「熱かなり高いな…」


「きつ、いハァ…ケホケホ」



辛そうな柑奈に枕元にあった体温計をいれる




少しして測り終えた体温計の表示は39.7℃



「柑奈、病院行こう」


「ケホケホッ…」


「夜中だから当直の先生しかいないけど。もしかしたら咲ちゃんのために翔琉先輩残ってるかもしれないし」



「…ハァッ…ん…」


少しだけ頷いた柑奈にコートを着せて俺も軽く着替える



「気持ち悪いとかはない?」


首を縦にふる


「熱さまシート。冷たいけど我慢ね」



前髪をあげて貼るとビクッと体を動かした



「よし、行こ」



熱で火照っている柑奈を抱き上げる



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