先生の彼女です。2nd
翔琉side
夏が終わり、秋の肌寒さが続くこの頃
「へくしゅッ」
「……」
「うう寒い…」
「だーかーら、そんな薄い服着てるからだろ?」
「だってこんな寒いと思わないじゃん」
すっかり元気になった咲と、これまた元気になった彩花とお出かけ
と言っても車で1時間もかからない店に洋服を買うだけなんだけど。
「ねえお父さん、これがいい」
最近は学校も楽しいらしくずっとニコニコしてる彩花
そんなかわいい彩花についつい甘くなっちゃう俺
「買ってあげる」
「ほんと?やったー」
「ちょっと翔琉、買いすぎじゃない?」
「いいのいいの。家族揃っての買い物なんてなかなかないんだから」
「んー… はっ…はくしゅッ」
「まったく…咲もなんかあったかいコートでも見よう」
「うん」