先生の彼女です。2nd
「お母さん!みて!」




「ん……ん?」






目を開けると満面の笑みで私を見る彩花がいた




「あれ、友達は?」



「もう6時だよ?」





「うそっ!」





彩花が家を出たのが2時… 4時間も寝てたのか…





「そんなことより!ほら、これ!」



ルンルンしている彩花の手元を見る




「モデル事務所…? 」



「そう!私ね、スカウトされたの!」




「え?彩花が?モデルに?」





「うん!」



「ちょ…ろる… ちょろるって。あの?」




「そう!あのちょろるだよ!」






ちょろるというのは、今人気の女子中高生向け雑誌




「すごいじゃん」



「私ね、やってみたいの。モデルさん」





「…モデルかぁ……」





本来ならやりたいことをやらせてあげたい



けど…




正直体の強くない彩花には…難しい…





「お願い!約束もちゃんと守るよ!お家のお手伝いもやる!」




「…翔琉と相談してみるね」




「うん!」







目をキラキラさせている彩花を見て心が痛んだ






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