君を待ってるから

* * *

秋華と付き合い始めて一週間。

勇気が幸せを運んでくれることって、あるんだな。

告白って、まさにそんなもの。

恋を少し学んだ今。

秋華とずっと一緒に楽しく過ごしたい。


でもそんな中で、寂しい気持ちが出る。

なんで、寂しいんだろう。

秋華と一緒だっていうのに、いまだに海華を忘れられない。

こんな風にずっとクヨクヨしてたって、意味ない。

もう、会えないかもしれないんだから。

海華はオレのことを忘れてるかもしれない。


もしかしたら、秋華を傷つけることになるかもしれない。

オレは、もう海華を好きじゃないんだ。

海華への恋は終わった。

今は秋華に恋をしているんだ。

秋華と付き合ってる。

言い聞かせてるわけじゃない。

ただ、間違った道を選ばないようにしているだけ。

「大丈夫だ。」

自分で自分をなぐさめた。
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