君を待ってるから

* * *

「もう月曜か...。」

拓に告白された夏から季節がひとつかわり、秋になった。

「なぁ、海華。」

「ん、拓。何?」

なんか、懐かしさを覚える。

凪も"なぁ。"って話しかけてくれてたな。

面影はあるけど、違うのは凪。

今は、凪じゃなくて拓が私のとなりにいる。

「...これからも、一緒にいような。」

何、急に...。

でも、拓の言葉はうそなんかじゃないって思った。

きっと、ずっと一緒にいれるって確信した。

「うん、もちろんだよ。」

これは、私と拓とのうれしい約束なんだな。

心に温かさを感じた。




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