君を待ってるから

いよいよマッチをつける。
班で三つまでマッチを使っていい。
だから、そのうちの二つは私とアユミちゃんが火をつける。
残りの一つは、班の男子で唯一しっかりしている子にしてもらう。
私もアユミちゃんもそのつもりだったんだけど。

「オレ、マッチしなくていい。コイツらがしたいって。」

責任感がないみたいで、拒否される。
この、無神経な男子め。
アユミちゃんもきっと同じことを思った。
先生からのマッチを使う条件は三条。

___________
・ひとつの班に3つまで
・1人1回
・したい人がする
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

黒板にもきちんと書かれてある。
その条件は悔しくも、男子の意見に有利な条件だ。

「...分かったわよ、アンタたち二人で決めて!でもふざけないでよね。」

アユミちゃんは観念したように引き下がった。

「じゃんけんポンッ!」

男子二人の声が響き、片方から「よっしゃー!」という声が聞こえる。

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