君を待ってるから

三回目は私。
二回実験をして、二回失敗している。
だから最後の一回は失敗しないようにしないといけない。
なんか、プレッシャーかかるなぁ。

「うはははっ!」

そんな、私が緊張しているときでも響く笑い声。

シュッ。

こすれる音だけがして、火はつかない。
私はもう一度試した。

バチッ。

火がついた。
私は安心して、実験しようとした。

「アユミちゃん、次はどうすれば...。」

プレッシャーからの不安で、アユミちゃんに実験方法を教えてもらおうと、聞きかけたとき。

ドンッ。

それをさえぎるように、他の班のふざけていた男子がぶつかってきた。

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