君を待ってるから

体がふらついたかと思ったら、アユミちゃんの声が耳に飛び込んできた。

「シホ、危ないっ!」

アユミちゃんの表情は険しかった。

ドンッ。

「痛っ...。」

ふらついたまま、私は倒れ込んだ。

ボゥーッ。

起き上がると、床では火が燃えていた。
運が悪いことに、すぐそばにあった木の板に火はあっという間に燃え移り、火は強くなった。

< 115 / 138 >

この作品をシェア

pagetop