君を待ってるから

「うわぁぁん...!」

また、どんどん涙が溢れ出した。

凪は大きく手を振った。

私も大きく手を振った。

凪が言いかけて言えなかったことはきっと、

"大切な誰かと離れることになったら"

だよね。

私だったら、追いかける。

帰ってくるのをずっと待ってる。

いつか、"お帰り"っていうから。

約束したんだ。

走って走って、追いかけた。

君に向かって。

「ーー好きだよ。」
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