君を待ってるから
私の班は、三班とで、三班には美紗がいる。
美紗は、しっかり動いている。
私は、ちらっと動いているふりをしたりする。
「ねっ、海華ちゃん。」
「ん。由季ちゃん、どうしたの?」
由季ちゃんは、頬をほんのり桜色に染めて言う。
「拓くんってさ...かっこいい、よね。」
女の子らしい、この感じ。
由季ちゃんは照れて、「だってね」と続ける。
「拓くんが転入してきてから、拓くんのこと見てて。なんか、心が温まるっていうか。今も、バスケしてる姿がかっこいい。」
それは、由季ちゃんの乙女心で、素直な気持ちだと思った。