君を待ってるから
* * *
一年生に入学してしばらく経った。
もう小学校に慣れ始めたころ。
「秋華ちゃん、あーそーぼっ!」
私に話しかけてきてきたのは、アイちゃんとマヒロちゃん。
「うんっ!」
私は大人しくて、友だちもいなかった。
そこに話しかけてきてくれたのが、明るくて目立つ方のアイちゃんとマヒロちゃんだった。
私はうれしくて、二人と仲良くなり大好きになった。
そのとき、特に仲が良いという友だちもいない大人しめのシホちゃんがいた。
私はシホちゃんが気になって、たまに話しかけたりした。
それに気づいたアイちゃんとマヒロちゃんは、
「シホちゃんも仲良くしよ!」
「うん、そうしよう。」
と言ってくれた。
それから、アイちゃんとマヒロちゃんとシホちゃんと私の四人でいるようになった。