君を待ってるから
横結びにしていて、他の女の子たちに目を尖らせている。
「ねえ、凪くん?見たなんて、ウソよね。」
美紗ちゃんは、凪くんに聞く。
自分に説得力がないからだ~。
凪に助け求めるなんて。
「...ん。何か?ごめん、きーてなかった。」
凪は、ぼーっとした目で美紗ちゃんを見る。
本を読んでいた、んだけど、きっと聞いてた。
聞いてなかったフリだーっ。
ガタ。
凪は、席を立って教室を出た。
私はみんなに怪しまれないように教室を出て、凪のあとをつけていった。