君を待ってるから
そして、好きな人もできてきた。
これが、私たちの友情を壊すきっかけ...、もしかしたら、うわべだけの友情だったということを知らせるきっかけになったのかもしれない。
「マヒロ、イトくんが好き!」
マヒロちゃんが言い出して、私たちは恋バナに盛り上がった。
といっても、まだまだ子どもすぎる小学一年生だけど。
イトくんは、サッカーが上手くておもしろくてモテる。
もちろん、アイちゃんもシホちゃんも私も、マヒロちゃんを応援した。
それはウソではなく、紛れもない事実で...。
だけど異変が起きたのは、一年生の終わりごろだった。
「マヒロ、イトくんのこと諦めようかな...。」
アイちゃんとマヒロちゃんと私の三人でいたとき。
マヒロちゃんは、言った。
「えっ、どうして?」
「うん、そうだよ、なんでっ?」
急すぎて、驚いた。
アイちゃんも、びっくりしている。
「だって、ね...。」そう続けるマヒロちゃんの次の言葉は、衝撃的だった。