君を待ってるから

無視し始めて一週間。

そうやって過ごす日々はすごくつらくて。

だけど、シホちゃんはきっともっとつらい。

こんな生活に、もう限界だった。

「お願い、聞いて...っ。」

「秋華ちゃん、なんで無視するの...?」

シホちゃんは、泣きそうな顔で私に何度も話しかけてくる。

もう...もう、話してもいいよね?

目で訴えかけるように、チラッとアイちゃんを見た。

アイちゃんはしっかりこっちを見ていて、手でバツをつくった。

我慢するしかなかった。

「ねえ...っ、なんで!?」

シホちゃんは、たまっていた気持ちがはじけたように強く言った。

それは、昼休みの教室でのことだった。

教室にいたのは、私とシホちゃんの二人だけ。

私は、本当のことを言おうと決めた。

そして、謝ろうと決めた。

アイちゃんとマヒロちゃんにもちゃんと話そうって。

「あのね...。」

そのときだった。

ガラガラ。

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