君を待ってるから
「秋華ちゃん...わざと無視って何?なんで謝ってるの?」
アイちゃんの鋭い目線は、私に向いた。
怖い。
怖くて何も言えなくて、震える手が私の心をもっと揺らした。
「えっ...いや...っ。」
何も言えず黙っていると、アイちゃんが口を開いた。
「秋華ちゃん、余計なことしないで。シホちゃんはマヒロを裏切ったの。だから...覚悟しておいてよね。」
それからだった。
シホちゃんへのいじめが始まったのは。
私が余計なことを中途半端にしたから...。
シホちゃんはいつしか、笑わなくなった。