君を待ってるから

そして。

ターゲットはシホちゃんから私に代わり、私へのいじめが始まった。

でも、アイちゃんとマヒロちゃんは笑うことはなかった。

怖い顔で私をいじめた。

「...ぐっ...やめ、て...。」

何も言えずいじめられるだけ。

日に日にボロボロになっていく心。

シホちゃんの気持ちが、いじめられて始めてわかった。

こんなにも、つらかったんだ。

「やだよ、マヒロを裏切ったんだから。」

アイちゃんは私をにらむ。

その目がとても怖くて、震える手を押さえつけた。

「...ご、めん...なさい...。」

何度、涙を流しただろう。

いじめられ始めて数ヶ月、シホちゃんは引っ越していった。
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