君を待ってるから
ピーンポーン。
「...ん?」
インターホンの音で目を覚ます。
ピーンポーン。
寝ぼけてじっとしていると、またインターホンが鳴る。
「おーいっ、凪いる~っ?」
家の外から、元気な声が聞こえてくる。
「あ...。」
そういえば、今日は秋華が来るんだった。
「ふわーぁ...。」
まだ寝ていたい気持ちで、起き上がり玄関に行った。
ガチャ。
ドアを開けると、待ちに待ちきれない顔の秋華がいた。
「やっほー、凪。おじゃましまーす!」
秋華は遠慮もなしに、ズカズカと家に上がり込んだ。
まあ、それくらいの方がこっちも遠慮しなくていいし楽だけど。