君を待ってるから

「わぁー、すごいねー。凪の家広~い!」

秋華は、家を見て感心している。

オレの親がいないだけあって、うるせえな。

そんなことを思いながらも、秋華といられてうれしかった。

「うまー!凪のお母さんすごいね!」

オレが、母さんが作ったケーキを出すと、おいしそうに食べた。

予想通りだ。

秋華はケーキが好きらしい。

「秋華、お菓子何が好き?」

なんて、照れ臭くて聞けなくて。

「明日ダチが来るから、ケーキ作っといて。」

当たり前のように言って、そのまま二階の自分の部屋に戻った。

返事なかったから、作ってくれるかなって多少心配してたけど、母さんはちゃんと作っといてくれた。

「んん~...!」

おかげで、秋華の幸せそうな笑顔を見ていられる。

そんな母さんに、普段から少しは、感謝してる。
< 89 / 138 >

この作品をシェア

pagetop