君を待ってるから
「わぁー、すごいねー。凪の家広~い!」
秋華は、家を見て感心している。
オレの親がいないだけあって、うるせえな。
そんなことを思いながらも、秋華といられてうれしかった。
「うまー!凪のお母さんすごいね!」
オレが、母さんが作ったケーキを出すと、おいしそうに食べた。
予想通りだ。
秋華はケーキが好きらしい。
「秋華、お菓子何が好き?」
なんて、照れ臭くて聞けなくて。
「明日ダチが来るから、ケーキ作っといて。」
当たり前のように言って、そのまま二階の自分の部屋に戻った。
返事なかったから、作ってくれるかなって多少心配してたけど、母さんはちゃんと作っといてくれた。
「んん~...!」
おかげで、秋華の幸せそうな笑顔を見ていられる。
そんな母さんに、普段から少しは、感謝してる。