君を待ってるから
「あっ、分かった!」
しばらく説明し続けて、やっと理解ができた様子だ。
「凪、ありがと~っ!」
本人はご機嫌だけど、これが何回も続くのか。
そう考えると、ネガティブ思考になってたまらない。
でも心のどこか奥では、長く一緒にいれるっていうのがうれしい気もした。
「...で、それでこうして...。」
三問目の途中をしているところで。
「...っ終わんねえー!」
心のつぶやきがそのまま口に出た。
「...私だって、頑張ってるし!」
秋華の機嫌も、少しずつ損ねてきている。
そんなこんなで勉強に取り組んで、三問目も終わった。
「これ、終わんのかな。」
「あー...終わらないよなー。」
終わる、とか、終わらない、とか無意識に言い過ぎて。
カシャンッ。
秋華は持っていたシャーペンを投げ落とした。
「どうしたんだよ。」
秋華は、下を向いて言い放った。