君を待ってるから

火曜日が過ぎて水曜日になった今日。

昨日の秋華がよみがえる。

"凪のことが好き。"

その言葉がまだ頭の中をフラついて。

昨日のことが幻の夢のようで、ウソみたいだ。

ーー昨日の告白は冗談だったのかな。

なんて、ときどき思う。

でも、秋華がウソをつくとは思えない。

告白は確かに、経験はある。

だけど、気になっていないから返事は即答だった。

でも、秋華の告白は。

それは、簡単に答えられない。

よく考えて、その上できちんと返事しないといけないと思うんだ。

「行ってきます。」

モヤモヤ気味の心を落ち着かせて、オレは家のドアを開けた。
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