双姫 IV 番外編
鬼さんこちら手の鳴る方へ
紘side
ガチャ…
「ただいま〜……。」
『あ、紘にぃ?
遅かったね!お風呂先に入ったよー。』
濡れた髪をタオルで拭いてるだけなのに
何故か妖艶に見えてしまう。
「……おう。」
『元気ないね。
例の『双姫』って人が見つからないの?』
「んー…後一歩早かったらって感じなんだよな。
見つけたら逃がさねぇ自信があんのに。」
朱音に愚痴っても状況は変わらないのに
『双姫』の事を話した。
『大丈夫だよ!
だって、紘にぃ達は世界一の族なんでしょ?』
朱音が俺を励ましてくれてる!
嬉しい……(泣)