双姫 IV 番外編


「朱音…聞いていたのか?」


『ねぇ、さっきの話は何?

蒼空が死ぬのは運命だったみたいな話が
聞こえたのは聞き間違いだよね??』


平然とした顔を必死に保っても、
心の中では疑問だらけで埋め尽くされる。


「……もう、隠しても無駄みたいだな。

今朝…裁判所に立ち寄ったが、
取り合って貰えなかった。」


蒼空を刺した男は
刑務所…少年院に収監された。

でも、もう一人の男は
証拠が無いという馬鹿らしい理由から
不起訴と判断されていた。


『取り合って…貰えなかった……?』


なんで……なんでなんでなんでなんでッ!!!


< 129 / 549 >

この作品をシェア

pagetop