双姫 IV 番外編
フードから見える口元は閉ざされ、
僅かに笑っている。
「答える気なしか。」
俺が構えると『双姫』も構える。
ダッ!
今度は『双姫』から仕掛けてきた。
「これは!」
次は芦喜!?
ガッ!
『!?』
『双姫』の腕を掴むと
少し動揺した素振りを見せた。
「お前…一体何者だ!
どうして俺の知ってる奴と同じ動きが出来る!」
ドンッ!
『……鬼さんこーちら手の鳴る方へ。』
俺を突き飛ばした『双姫』は
そう言って掌を叩いた。