双姫 IV 番外編
パーカーを適当に干し、髪を乾かす。
『……行きますかね。』
カタ…
仮面を取り、顔に付ける。
そのまま下に降りると
直ちゃんと光ちゃんを先頭に皆が並んでいた。
「朱音、話は紘から聞いた。
その仮面…本当に『双姫』なのか?」
『……嘘ついてどうするの?』
笑って答えると
直ちゃんと光ちゃんの顔が険しくなる。
「朱音、お前の行動を許す訳にはいかない。
これ以上続けるなら無理矢理にでも止める!」
世界一の暴走族『神龍』を相手に
一人の少女が牙を向く。