双姫 IV 番外編


『は、離して!!』


暴れてみるけど振りほどけない。


「力をつける事を否定しません。」


『ッ!?』


抱き締めたまま私に言葉を投げ掛ける。
その声はとても穏やかで、優しい。


「ですが、その力で相手を
気が済むまで痛ぶるのはアイツらと
同じではありませんか…?」


『私が…アイツらと……?』


「そうです。」


そう言われて初めて自分の行動を思い返す。


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