双姫 IV 番外編


″ や、止めてくれ! ″


″ お願い!止めてッ!! ″


『私が…アイツらと同じ事を……?』


記憶に残る私に向けられる視線を見て
優越感を感じてしまった。


懇願するその姿は私だったのに。


足に力が入らない。
崩れる様に地面に座り込む。


「……理解するのとしないとでは
大きく違います。

今はそれだけで充分ですよ。」


優しく背中をポンポンと
宥めるようにあやすようにその手に


ポタ…


『あ、れ……?』


涙が出た。


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