双姫 IV 番外編
絋side
「朱音!!」
急いで朱音と舜の元へ駆け寄る。
「気を失っただけです。」
「そうか…。」
そう聞いて頬に伝う涙を拭う。
「朱音の事を一番分かってるのは
俺だと思ってたんだけどな…。
泣いたのだって病院で見たっきりだ。」
「そうですか。
で、その目はなんですか?」
ため息混じりに俺を呆れた様に見る舜。
「んー?
いつまで俺の可愛い妹を
抱き締めてんのかな~?って思って。」
親友でもそれは許せん!!