双姫 IV 番外編
もう一人の私
『この力を…人を守る為に……。』
あの後、絋にぃをなんとか宥めて家に帰った。
何度もしつこく聞かれたけど
最終的には諦めてくれた。
部屋に戻って
舜ちゃんに言われた事を思い出す。
ずっと、復讐の為だけに力を求めた。
力をつける事は良いけど、
使い方を間違えない様に…。
『今更、そんな事が出来るのかな…。』
蒼空は許してくれるかな。
充分、寝た筈なのに自然と瞼が重くなる。
″ 朱音さんなら出来ますよ。″
『そう…かな……。』
そう呟いて眠りについた。