双姫 IV 番外編


『ちょっと『神龍』の所に行く…。』


「気を付けてね?」


家でジッとしてたら気が狂いそう。

あんなに嫌いだった街のザワつきが
気を紛らわしてくれる。


『あんなに復讐したがってたのに…。
今度はそれから逃げてるみたい。』


だから、私は…あの時の私は
それが許せないんだ。


ガッ!


ドガッ!!


『……?』


聞き慣れた音が聞こえ、その方角を見る。


< 195 / 549 >

この作品をシェア

pagetop