双姫 IV 番外編


《じょ、冗談だ!
電話越しに殺気放つなよ!!》


「あら、出しちゃってた?
もう昔の事なのにねぇ〜ふふ♡♡」


《勘弁してくれ…。

それで、要件はなんだ?
そんな事で電話した訳じゃないだろ。》


察しが良いわね。


「急だけれど、
朱音の転入手続きをお願いしたくて。」


《……………は!?》


耳元で大声出さないでよ。


「朱音も良い歳じゃない?
私としては恋や青春を楽しんで貰いたいの!!」


折角、あんなに可愛いのに!
勿体無いわ!!


《それって朱音は承諾してるのか…?》


「そんなの内緒に決まってるじゃない。」


馬鹿正直に「朱音♪高校行かない?」って
聞いても『嫌です』って全力で拒否されるわ!

これぞ周りを固めて有無を言わさず、
青春真っ盛りな日々を送らせる計画♡


「我ながら完♡璧」


《……朱音にとっちゃありがた迷惑だな…。》


たまには強行突破もさせなきゃね♪


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