双姫 IV 番外編
紘side
「そろそろ中に入るぞ。」
『あ、うん……。』
俺が誘うと朱音は素直に付いて来る。
朱音が俺ら以外の人に会うのは
これが初めてだ。
作法は全部母さんが教えたし、
勉強は朱音が一人でやり遂げたからな。
「朱音、怖いか?」
『……少し。
でも、紘にぃが楽しそうにしてるから
良い人達なんでしょ?』
俺、楽しそうにしてるのか(笑)
「あぁ、俺の仲間だ。
きっと…朱音も気に入ると思う。」
『………………うん。』
間の空いた返事に苦笑いしつつ倉庫に入った。
紘sideEND