双姫 IV 番外編


紘side


「俺らも高二かぁ〜。」


裏庭で弁当を食いながら喋る。


「早いもんよね。
ねぇ、朱音はまだ学校に通わないの?」


「あぁ…もう通うつもりねぇだろーな。
パソコンで有名なとこをスキップで卒業してた。」


俺の言葉に皆が残念そうな顔になる。


「倉庫で会えるけど心配だなぁ〜。
もう『双姫』としては活動してないんでしょ?」


「家で大人しくしてる。

一度だけ路地裏でヤられてた連中を
助けたらしいけどな。」


朱音が初めて傷付ける為じゃなく、
助ける為に力を奮(ふる)ったんだ。


< 222 / 549 >

この作品をシェア

pagetop