双姫 IV 番外編
紘side
「俺らも高二かぁ〜。」
裏庭で弁当を食いながら喋る。
「早いもんよね。
ねぇ、朱音はまだ学校に通わないの?」
「あぁ…もう通うつもりねぇだろーな。
パソコンで有名なとこをスキップで卒業してた。」
俺の言葉に皆が残念そうな顔になる。
「倉庫で会えるけど心配だなぁ〜。
もう『双姫』としては活動してないんでしょ?」
「家で大人しくしてる。
一度だけ路地裏でヤられてた連中を
助けたらしいけどな。」
朱音が初めて傷付ける為じゃなく、
助ける為に力を奮(ふる)ったんだ。