双姫 IV 番外編


「朱音には言ってるの?」


「言える訳ねぇよ。
それに、朱音が家に来た時に言ったんだ。」


" アイツらの情報は言わないで下さい。
見付けるのも、復讐するのも私がやります。"


だから…知っていても教えない。

俺自身もそう言われてホッとしたんだ。


「朱音の気持ちも理解出来んだけどな…。」


「…紘……。」


でも、あんな姿もう見たくねぇんだ。
きっと朱音も分かってくれる…。


これが甘えだと知っていても
そう願わずには居られなかった。


紘sideEND


< 224 / 549 >

この作品をシェア

pagetop