双姫 IV 番外編
嵐は突然に
類side
「最近、隣町の組の動きが活発になってる。
俺としては少し警戒した方が良いと
思ってるんだがどう思う?」
「翠さんの言う通りです。
ここは慎重にして…っておい、類!!」
「…ん?」
ボーっと空を眺めてたら
義兄さんに名前を呼ばれた。
「どうした。
いつもピシャっとしてるだろ。」
「あ、すみません…ハァ……。」
大事な集会中に思いため息が響く。
「何をしょんぼりしてる。
まさか、朱音と海に行けなかったからか?
ガキじゃあるまいし…。
組長ならもっと威厳をだな?
お前は…「兄貴、うるさい。」…はい……。」
「うぇえ!弟に負けるって!!」
「今でも根に持ってるんだ。
俺が反発したらネチネチと……。」
会いに来るのが遅かったから悪い。