双姫 IV 番外編
結局、止める事は出来ず…。
「類?今日は集会では??」
『李樹!舜ちゃん逃げて!!』
「「はい?」」
疑問に思わないで早く逃げてー!
「…俺が居ねぇ間に虫が二匹……。」
低い声が二人に向けられる。
ようやく状況が理解出来たのか、
「李樹さん、どうしましょうか。
目の前に獰猛な狼が一匹居ます。」
「そうですね。
これは一先ず…逃げるが勝ちです!」
ダッ!
「お前らぁー!待ちやがれーー!!!」
『追い掛けなくて良いからぁー!』
鬼ごっこ…ではなく狼ごっこが開幕された。