双姫 IV 番外編
狼ごっこ
朱羽side
プライベートビーチ…。
それは、綺麗な海で楽しそうな声が響く。
「わぁー!こっち来んなぁ!!!」
「李樹ぃ!僕らを巻き込まないでよぉー!!」
「私だって逃げるのに精一杯なんですよ!
貴方達は止まっても大丈夫でしょう!?」
「それで止まったら
酷い目に遭ったじゃねぇーか!」
速水さんと的場さんが
櫻坂(燐)さんと赤羽(愁斗)さんの方に
逃げたから二人も巻き添え。
「あーあ…天空のせいでまた被害が…。」
「お父さんってお酒に弱いのか強いのか
分かんないよねぇ〜(笑)
もしかして、あれが素だったりしてぇ。」
そ、それは…考えただけで恐ろしい。
「一番恐ろしいのは天空だろ。
見ろよ…笑ってんぞ。」
天空を見ると、
「うんうん!父さんってやっぱ最強!!」
この状況を一番楽しんでいた。