双姫 IV 番外編


「蒼空ちゃんは大人しいし、ちゃんとしてるな。」


「東条さん…それって瑠輝(りゅうき)くんが
大人しくなくてちゃんとしてないって事に
なりますけど。」


「……誰もそこまで言ってないだろ?」


否定しないんだ!


「ふ〜ん?私の息子がちゃんとしてないって??
ねぇ、紘…どう思う?」


「え゛!?
あ、いや…ちゃんとしてるよな!
今日はテンション高くなってるだけで!!」


神崎 瑠輝(かんざき りゅうき)

紘にぃと実喜姉の息子で蒼空の一つ歳上。

男の子って元気だから手が付けられないし、
遊び相手になると体力的に辛いのよね。

天空の時に思い知ったわ…。


「しゅぐる!あそべ!!」


「俺はしゅぐるじゃなくてすぐるな。」


「良いじゃないですか。
俺なんて「にしきへび!」って言われるんです。

そっちの方が難しくないですか?」


『に、にしきへび(笑)』


完全に遊ばれてる!


「りゅー!あしょぼ♪」


「しょーがねーな!」


瑠輝が蒼空の手を引き、砂浜で遊び始めた。


< 285 / 549 >

この作品をシェア

pagetop