双姫 IV 番外編
人形
「「「紘〜!」」」
「…………。」
知らない四人が私達に近付いて来た。
「おう、紹介するな。
俺と一緒に『神龍』に入った
如月 芦喜(きさらぎ ろき)と実喜(みき)で、
見ての通り双子だ。」
双子……。
「へぇ〜!本当に妹にしたんだぁ!!
僕の事は呼び捨てにしてねぇ♪」
「私はこのボンクラの一応妹よ。
よろしくね!!」
「因みに俺の彼女な。」
『じゃあ、実喜姉だね!』
最近、人とどうすれば
上手く付き合えるのか大体分かってきた。
「キャー!可愛い♡
聞いた!?『実喜姉』だって♪♪」
ほら…チョロい。
たかが呼び名でこうも変わるなんてね。