双姫 IV 番外編
いつもならふざけた感じで話すのに
蓮斗は黙ったまま。
「あ、あのさ…お母さん達大丈夫かな!?」
思えば話をするのっていつも蓮斗から。
私から話題をふるなんて
もしかしたら初めてかも知れない。
「類さんが行ったなら大丈夫だろ。
あの人、朱音さんにだけ底なしだし(笑)
本当に狼かもな?」
「それを言うなら天空でしょ!
成長するにつれてお父さんみたいに…。
寧ろ、お父さん以上って思う!!」
「今日のも凄かったよな。
巻き込まれた愁斗さんと燐さんが憐(あわ)れ。」
お父さんったら関係なしに絡むからなぁ〜。
さっきの気まづい雰囲気は忘れ、
いつの間にか話に花が咲いていた。