双姫 IV 番外編
紘side
「おーおー…どこもかしこも色恋に夢中だな。」
「そうみたいね(笑)」
俺と実喜は飲まずに瑠輝と蒼空を見ている。
遂に朱羽と蓮斗がくっ付いたか。
こっちからしたら見てて歯痒かったな〜。
「にしても…飲み過ぎだろ。
珍しく舜と李樹まで酔ってるじゃねぇーか。」
「…なんですか。
私だって酔いたい気分だったんですよ。」
しかも、何気にキレ気味。
「機嫌悪ぃな。」
「まぁ、そう言ってやるなよ。
叶わねぇ恋心ってやつだからな。」
翠さんが意味深な言葉を発して考える。
「…ん?ちょっと待てよ??
好きな奴が居んのか!?」
初耳だぞ!