双姫 IV 番外編
類side
「と、とりあえず中に!」
天空も不自然に思ったのか、酷く取り乱す。
続いて中に入ると俺達とは違って
皆はどんちゃん騒ぎ。
「おー!類!!」
義兄さんが気付き、皆もこっちを振り向く。
「遅かったねぇ〜!」
「朱音さんは怖過ぎて気絶ですか?
……それにしては、静かですね。」
徐々に皆も異変に気付く。
「俺が迎えに行った時、
側に男が居たらしいけど…見えなかったんだ。
俺には…朱音しか。」
「それってぇ〜…本物の幽霊だったりしてぇ♪
幽霊って姿を見える人を見付けると
一緒に引き摺り込もうとしたり、
取り憑いたりするってぇ〜。」
蒼月の言葉に一同青褪めた。